【帯状疱疹】 2種類の帯状疱疹ワクチン、「シングリックス」「弱毒生ワクチン」についてのまとめ
これまで2種類の帯状疱疹ワクチンを紹介しました。今回は両者を比較します。有効性・長期効果・値段などに違いがあります。帯状疱疹ワクチンについて、参考になる公的サイトも紹介します。

ポイント
- 2つの帯状疱疹ワクチンの比較
- ワクチンのありそうな疑問に対する書き手の見解
- Webで帯状疱疹ワクチンを検索するときの注意
2種類の帯状疱疹ワクチンの比較
今回の連載で、2種類の帯状疱疹ワクチンを紹介した。今日は両者を比較してみる。

2種類の帯状疱疹ワクチンを比較すると、下のようになる。
シングリックス | ビケン | |
---|---|---|
3年効果 | 90% | 50% |
10年効果 | 70% | 20% |
副反応 | 75% | 50% |
注射部位 | 筋肉内 | 皮下 |
値段 | 2万円程度 × 2回 | 1万円程度 |
実際の接種費用は医療機関によって異なるので、個別に確認が必要になる。
ワクチンに対する助成
ワクチンに対して助成を行っている自治体もある。だいたい半額程度の補助が受けられることが多い。
最新の情報は自治体のホームページなどを参考にして頂きたい。
帯状疱疹ワクチンに対する筆者の考え
帯状疱疹ワクチンについて、書き手は以下のように考えている。
筆者の経験
書き手は今まで帯状疱疹を何例もみてきた。帯状疱疹は、一度発症してしまうと生活の質が大きく低下してしまう。
痛みが強くて食欲が無くなり、体力を落とす場合も多かった。
ワクチンによる予防が可能になった今、やはり接種を勧めたいと思っている。
抗ウィルス薬との比較
前述の通り、書き手は抗ウィルス薬による重篤な副作用を 2例 経験している。
参考:帯状疱疹 第3回
一方で、ワクチンによる重篤な副作用の経験はない。自分の免疫力を使う分、ワクチンはずっと安全だと感じている。
ワクチンの効果
ワクチンの効果は断然 シングリックス に軍配が上がる。特に 70歳以上 では、弱毒生ワクチンは予防効果がつきにくい。接種後効果が10年間が続くのも、大きなメリットになる。
弱毒生ワクチンの予防効果はシングリックスに劣るが、発症した場合でも6割の疼痛軽減効果がある。接種をするとしないでは大きな違いがある。
安全性、最後は値段
両方の論文を読む限り、安全性は十分に評価されていると感じた。
ただし、シングリックスは臨床試験から10年、発売からまだ 3年 しか経っていない。そこに不安を感じるならば、弱毒生ワクチンの選択もあると思う。
値段も違うので、最後は財布とも相談する必要がある。
帯状疱疹ワクチンのありそうな疑問に対する筆者の見解
帯状疱疹ワクチンのありそうな疑問に対して、書き手の考えを紹介する。